間違ったアドバイス「空気圧は出来るだけ高く?」「ステムの位置は低く?」こんな声は無視して良い。

「教科書をも疑え」先日ノーベル医学生理学賞を受賞した本庶佑さんの言葉です。
皆さんもニュースなどで聴いたことがあるでしょう。

そんなありがたいお言葉を聴いて、ロードバイク界隈にはびこる無視すべきアドバイスを紹介していきます。
まともなことを言っているように聞こえると思いますが、本当はあなたには必要がないアドバイスの可能性が高いですよ。

1.タイヤの空気圧はできるだけ高くしろ

昔のタイヤのセットアップは非常にシンプルでした。
一昔前のサイクリストはできるだけ細いタイヤを装着し、可能な限り高い空気圧に設定。
これこそがタイヤの転がり抵抗を少なくすると思われていたんです。

しかし、競技用のトラックのような極めて平らで滑らかな路面でもない限り、ワイドタイヤ、低空気圧で走行したほうが明らかに良い。
まずは25c、もしくは28cのタイヤを選んで、空気圧は95psi位にするのを目安にすると良いでしょう。

ちなみにワイドタイヤは路面の微妙な凹凸を吸収するため、結果として転がりを低減する。
また、ワイドタイヤなら入れる空気量も増えるので、乗り心地も良好、リムうちパンクに対しても効果的ですよ。

2.冬にグローブを着けちゃいけない!

事実、サイクリング界には古くて男臭い迷信がいくつか残っていることは確か。
その最たるものとして挙げられるのが、「冬にグローブを着けるな」というアドバイスです。

もちろん、これは聞くに値しないアドバイスであることは明らか。
自分を屈強なヨーロッパ選手のように見せたいのであれば、それは個人の勝手ですが…。
しかし、ライディング中の手の間隔は非常に重要なので、しっかりと保温性に優れたグローブを用意してくださいね。

3.冬のライディングはペース維持を最重要視しろ

これもまた過去の迷信の代表的なものの1つです。
冬の間、一定のペースでライディングを続けることによる体力維持の効果はあります。
しかし、レースシーズンになる頃にはスピードを失っていることでしょう。

現在では正しい知識が広がり、サイクリストの多くは冬の間に高負荷トレーニングを取り入れています。
週末のグループライドで単発的な高強度のスプリントをこなしている人もいれば、ジムでインターバルトレーニングをこなしている人もいます。
オーバートレーニングにならない限りは、高負荷トレーニングはトップスピードを高めてくれる手伝いをしてくれるでしょう。
これを頭に入れておけば、冬を明けたシーズン開始には万全の状態になっているはずですよ。

4.ロングライドや大会の前夜は炭水化物をたくさん摂れ

ロングライドやブルべなどの大会前夜に500gほどのパスタをお腹に入れておけば、確かに活力は満タンになるでしょう。
しかし、これがロングライドをするにあたって理想的な状態であるとは限りません。

炭水化物を大量に摂取すると、翌朝には酷い膨満感に違和感を覚えることが多いです。
これは前夜に胃の中へ流し込まれた食べ物を完全に消化できていないからです。

これを避けるためには、栄養のバランスがとれた食事を適量摂ることが重要。
忘れないでほしいのは、ライディング中にも補給を忘れないこと。
これは多くのローディーが実践しているはずなので、声を大きくして言わなくてもいいはずです。
これができれば、ペダリングが気持ちが良いほど会長になり、ロングライドの最中にお腹を壊してトイレを探すなんてことをする必要がなくなりますよ。

5.脚力アップしたいなら、常にハイギアに入れて走れ

常に高いギアで走っていれば脚力アップが望めるというアドバイスには、的外れではない事実も含まれています。
しかし、高いギアでのライディングは適切なタイミングで使用するのことが重要で、「常時」行うべきではありません。

トラックスプリント競技を主に活動するサイクリストならともかく、基本的にサイクリングは有酸素運動であり、強い脚力の必要性はそれほど大きくありません。
それに加えて、常に高いギアでライディングすると、ひざに必要以上の不安をかけてしまうのでケガの可能性を高めてしまいます。

高いぎっを使ったライディングは適切に撮り、時間を掛けて負荷を上げていくのが正解です。

6.ステムの位置はなるべく低くしろ

これはプロライダーが実践しているもので、ステムを出来るだけ低いポジションにしておく方が良い。というアドバイスですが、少し待ってください。
そもそも私たちはアマチュアで、プロのようにたくさんの時間を掛けて体幹トレーニングをしている訳ではありませんし、低いステムのバイクに乗って、極端な姿勢を保てるだけの柔軟性を持ち合わせていない人が多いでしょう。

確かに、出来るだけステムを低い位置にすることで空気抵抗は低減できますが、その代償として身体の特定の部分に予想以上の負荷がかかってしまいます。
愛車のルックスがどれだけ良くなったとしてもこれだけは避けるべきです。
ステムの位置は適切な高さに設定し、身体に不必要な負担を掛けないライディングを楽しみましょう。

7.クランクは長い方が良い

長いクランクはより大きな力を伝えられるので、クランクは長ければ長いだけ良いと言われてきました。
このように、長いクランクがより大きな力をペダルに伝えられるのは事実です。
しかし、これはペダルストロークで足をより大きく動かす必要があるということでもあります。

このデメリットを考慮すると、長いクランクによってもたらす力のメリットは「プラスマイナスゼロ」と言っても良いでしょう。
通常のクランクでやや低めのケイデンスでペダリングした時のパワーとほぼ変わらないのです。

このような理由から、かなりの高身長でない限りはクランクの長さは気にする必要はないです。
多くのサイクリストであれば、165㎜~175㎜のクランク長で問題はないでしょう。